379人が本棚に入れています
本棚に追加
「二年前、俺の自転車を借りて、そのまま借りパクしたやつじゃん!!」
「…二年前自転車を借りたって……ああ!!」
思い当たる所があったらしく驚愕な表情を浮かべる。
そんな話についてこれず俺と岩沢以外は全員ポカーンとした表情を浮かべてる。
まさか…こんな所で出会えるなんてな…
「えーと二人は二年に出会ってるんですか?」
関根が戸惑いながらも確認するように聞いてくる。
「そうだな、一応そうなる。」
窓の奥に綺麗な青空を見ながら虚の目で答える。
今日はいい天気だな~
「…いや、その……ごめん悪かった!!…ライブが盛り上がって…忘れてたんだ…」
俺の前で両手を合わせて頭を下げる。
「……頭をあげてくれ…別に気にしているけど安心してくれ女の子を恨む女々しい男ではないから」
ニッコリッと頭を上げた岩沢に笑顔を向ける。
「…そ、そうか、後一つ聞きたいんだが…まさかだど思うが…あの後ずっと…待ってたのか?」
若干震えた声になっていた…。
俺はただニコリと笑顔を浮かべるだけ………
あー、あの時は寒かったな…雪も降っていたし
「…本当にごめん……なんか……ごめん…とにかく…ごめん」
俺の笑顔を見てなにかを感じとったらしい。……
別になにも言ってないのに………
「なんか面白そうだから詳しく聞かせてよ~音無ー」
関根が親しげに肩を寄せてくる。その瞬間…女の子特有の甘い香がする。
…いきなり…呼び捨てかよ!!…馴れ馴れしいな…これが男なら一発殴ってる所だが…相手は女の子なので自重しよう。
「…岩沢があんなにしてるの初めて見るよ。私も聞かせてくれ、面白そうだからな」
こっちは俺の肩を組んでくる。………胸が当たってますけど……というか大きなD以上はあるんじゃないだろうか…
「関根ちゃん、ひさ子さん、音無君が困ってるよ。」
気の弱そうな少女入江が涙目を浮かべるながら関根とひさ子と説得する。
おお!いい人だなー頑張ってくれ、説得できたら、後でご褒美をくれたやろう。
最初のコメントを投稿しよう!