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「…日向のやつ、いつまで待たせるつもりだ」
携帯を見ながら時間を確認してため息をつく
今日は日向が一緒に野球の観戦をしようといいだし、あまり乗り気では、なかったが、暇だったので承諾してしまった。
「まったく時間ぐらい、守れよな…」
日向がこないから暇だな―この暇な時間をどうしたものか…周りを見渡しても、人人人人、中年のオッサンや、おばさん、俺と同じくらいの年をした男性や女子高生(なんで制服なんだろう休日なのに…)
それにしても人が多いな駅前ってこともあるが今は春休みだからだろう
そんなことを思いながら人混みを眺めていたら、麦藁帽子を被ってる銀髪の少女が見えた
珍しい髪の色だな外人さんかな?
服装はワンピースを着ていてベースは白だ、しかも、かなりの美少女だ
その姿はとても現実離れしていて思わず見惚れぐらいだ
その少女が俺の横を通り過ぎた時、心の中で焦燥感が生まれた
このままあの少女を見逃していいのか?
ずっとこの時がくるのを待ってたんじゃないのか?
自分だけど、自分じゃない誰かが頭の中に…いや心のそこから訴えてくる
気づいたら俺は少女の肩を掴んでいた
「……えっ」
ほらいきなり肩を掴んだから銀髪の少女が驚いてるじゃないか
でも俺の顔を見てから驚いた気がしたけどたぶん気のせいだろう…
って…そんなこと考えてる暇ねーよ!時は刻一刻とすぎているんだ、なにか…なにか…言わないと……全然なにも思いつかないよ!もう頭の中真っ白でなに言っていいか言葉がでない。
ただ…その少女がとても天使みたいに綺麗だなとか久しぶりの再会だなーとかしか思えなかった
後半の方は意味不明だな初めて会ったのに
でもその少女もどうやら混乱しているみたいだ
それはそうだろいきなり肩を掴まれたんだ、たちの悪いナンパって思われても仕方ないだろう
そう思われないなめにもここは弁解しない……っていったいなにを弁解すればいいんだ!!
いきなり肩を掴んどいて 「あっ、いやナンパじゃあないですよ…ハハハハハハ」
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