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肩を叩かれて反射的に振り返ってしまった。なんだ日向か…
「…ああ、別に対して待ってない」
「…なんか、今俺にたいして失礼なことをおもわなかったか?」
「…気にするな」
「…まさかの肯定かよ!!そこは嘘でもいいから気のせだって言うもんだろ」
「じゃあ気のせいだ」
「ガッテム!!」
いきなり頭を抱えて悶え出した。
変な人の知り合いだと思われたくないので距離をあけることにした。
銀髪少女との会話を聞かれたか気になったが、どうやらこの様子だと聞かれたことはないみたいだ。
日向は悶えながら、「俺は洗濯挟み以下なのか」
ぶつぶつ言いだした、きっと前世になにかあったんだろう。
日向はどうでもいいので、銀髪の少女の方を向くが…
「……」
そこには誰もいなかった…辺りを探してもそれらしき人物を発見できなかった。
日向が話をかけるが俺の頭はさっきの少女のことでいっぱいだった。
とても綺麗少女だったな。
名前…なんて言うだろう
名前を聞けなかったことに少し心残りがあるが…
でもまた会える気がする。そんな予感がした。
†
「……音無結弦」
少女が嬉しそうな声で言葉を出す。
「…音無結弦」
「…結弦」
今度は名前呼び、その言葉をだしそれで自分の心のなかが暖かくなるのがわかる。
「また会えるといいな」
銀髪の少女が神様にお願いする。その微笑みを浮かべてる姿はとても綺麗で、見た人はきっと天使と間違えほどの姿だった。
そしてその願いは近いうちに叶うことになる。
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