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「なっ、てめえ。卑怯だぞ」
うろたえながら、男の仲間が少年を非難する
「まあ、中学生を脅して金をとるような奴らと俺、50歩100歩ってことだな」
自分のしたことに悪びれもせずに少年は言う
まったく、動じない少年にたじろぐスキルアウトたち
「どうする、お前らがたじろいでいる間にあと5人は伸せるがどうするんだ?」
「くっ、おぼえてろよ」
少年の言葉が虚言でないと感じたのかスキルアウト達は地面に倒れた仲間を担ぎ何処かへ逃げ去って行った
「大丈夫か?」
スキルアウトが闇に消えたのを確認して少年は少女に手を差し出す
「あ、貴方は?」
差し出された手を取る少女の問い
それに少年は答えた
「半蔵、通りすがりの不良さ」
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