帰国した悪魔

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「龍司さん そういえば どうして成田空港から新宿に直接帰らないで こんな田舎まで来たんですか? 荷物もあるし...言ってもらえれば空港まで迎えに行きましたよ」 俊明が俺に問い掛けた 俺の名は 東条 龍司 フィリピンのマニラを拠点として生活しているが 日本に滞在時は新宿を根城にしている 今日ここまで俺を迎えに来ているのは 俊明 秀樹 政和 の3人で 新宿で待っているのは 涼太 広志 の2人 この5人のスタッフ達は 悪魔の様な俺に付き従ってくれている 俺の大事な若者達だ 俺の駒 俺の大事な駒達 俺はコイツらを駒としか考えていない が 当然の事ながら そんな素振りを俺は誰にも見せる事は無い 人心を掌握するなど簡単な事... 俺は己以外の何者も信用していない 俺はタバコの紫煙を燻らせながら マニラから持ち帰った荷物を開けた .....!!! 荷物の中身を覗き込んだ3人は驚愕の表情を見合わせ 一瞬言葉を失った 政和が第一声を発し 「..こ...これって....こんな物 一体..ど どうやって持って来たんですか?」 開いたアタッシュケースの中には C-4(プラスチック爆弾)と AR-7 (小型ライフル)に M92FS (拳銃ベレッタ) それから TT1930(拳銃トカレフ)が入っていた 「この紙粘土みたいなのって...もしかして映画とかで見た事ある爆弾みたいな物ですか?」 秀樹は恐る恐る 俺に問い掛けた 「おぉ 良く知ってんな これは一般にはプラスチック爆弾 軍関係や詳しい人間には(セムテックス)コンポジション4 略してC-4って名前で呼ばれる特殊な爆薬だ」 俺が言い終わる前に3人は後退りながら 「ば.ば爆発..しないんですか? 近くでた.た..タバコとか吸ってて...」 俺は フッ と鼻で笑い 「人間 皆 いつしか死ぬ 今日死のうが明日死のうが たとえ10年後だろうと 別に大差は無いだろう ダイ アナザー デイ ってやつだ なんならここで俺と一緒に自爆テロでもしてみるか?」 そう言って俺は無造作にC-4を取り出し ライターの炎であぶり始めた 「う..うわぁ~」 「助けて~」 「マジ勘弁して下さ~い」 3人は顔面蒼白で腰を抜かした様な状態になりながらも 必死で逃げ出そうと無様な姿でもがいていた
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