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付き合ってるわけでもなく、むしろ嫌いな人間と一緒に登校する義務はない。
負い目なんて感じていない。
罪悪感とは無縁だから。
玲はコンビニで買う物がある、と言って光莉を先に行かせた。
待つ、と言ったが追いつく、と嘘を吐いた。
1人の方が疲れない。
教室は騒がしいがある程度のまとまりがあった。
だいたいは集団で行動するし、当然だ。
集団は統率者がいて成り立つ。
中心となる統率者がいなければまとまらない。
すると集団とは関係ない人物が俺の前に来る。
「なあ赤坂」
「なんだ?」
「どうして朝七野光莉と一緒にいたんだ?」
「偶然……と言っても信じないか。勝手に想像しろ」
「なんだよそれ」
怒りながら去っていく様子は愉快だ。
それくらいが面白い。
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