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つくづく誉め殺してくる人だな。
もっとも、彼女の言っていることは紛れもない事実であることには違いない。
俺は強い。
そりゃもう、同年なら他の追随を許さないほどに。それについては、魔法院での成績や第三者からの評価が物語っている。
ただ昔、自惚れが存外強くて逆に落ち込まされたことがあったので、それからは謙虚に生きると決めたのだ。
自負はある。自信もある。しかし、自分を誇るようになるのは、まだ当分先のこと。
「おだてるのはそれくらいで結構です。顔見せで挨拶を兼ねているとはいえ、実際、ここへは仕事に来てるんですから、そろそろ本題に移りましょうよ。とっとと手続きを済ませちゃってください」
そういって早々に話を持ち出す。
彼女は相も変わらずの笑顔。
「あら、せっかちさんね。それとも、誉められるのはあまり好きじゃなかったのかしら」
一応、半分くらいは当たっているので否定はしない。俺は黙って彼女の次の句を待った。
「別にそう急がなくても、面倒な手続きは一切ないわ。話はある程度耳に入っているとは思うけれど、本ギルドはあなたを優待します。紹介状に書かれたあなたの実績。推薦状に署名した教師や魔導院関係者の数。どれを取っても、信頼を寄せるには充分足り得るものです。必要なのは本人確認と団章の付与、それと本ギルドについての詳しい説明のみ。とりあえず、確認のために証書を見せてもらえるかしら?」
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