悪魔率30%

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ピンポーン 「ん?」 その時、チャイムが鳴った。 「宅急便ですー。」 「あ、はい。」 …宅急便? んなもん頼んだか? ドンドン! 業者がドアを叩く。 「はいはい。今開ける。」 ガチャ 冷たいドアノブに手を掛けた。 「よ。」 「え?」 目の前に、予想外の奴らが立っていた。 「つまみ買ってきた。」 「真智留!」 「ついでに様子を見に来た。」 「聖吉…。」 満面の笑みの真智留と、ニヤニヤしている聖吉がいた。 「あれ?先客?」 真智留が室内を覗こうとした。 「わあああー!!!」 それを弥一が手で防いだ。 「え?何?AVくらいじゃ驚かないよ。」 「とりあえず外に出ろよ!!」 「えー?雪降ってるんだよ?」 「聖吉…てめぇ…。」 「何か?」 聖吉は、涼しい顔している。 多分誘ったのは聖吉だ。 「あれ?誰あの子。お持ち帰りしたの?」 「お邪魔します。」 ダッ 「あ!」 聖吉は、弥一のデイフェンスを潜り抜け、素早くあいむに近づいた。 「へえ、この子がね…。」 まじまじと彼女の顔を覗く。 「…はあ。もう入れ。」 「お邪魔しまーす。」 真智留も中へ入った。 「えー?新しいペット?」 「なわけあるか!」 「なんだ。まだ人間として扱ってるのか。」 「できればお前らに会わせたくなかった。」 弥一がコタツに入った。 「あれ?この子目が見えないの?」 「ああ。目と声が機能していない。」
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