悪魔率30%

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「…ありだな。」 聖吉がメガネを輝かせていった。 「なにがだ!」 「弥一。コーヒー。」 「俺も。」 背を向けながら言われると、なんだか腹が立つ。 「…。」 無言で台所に立った。 「弥一。この子名前なんてい言うの?」 「あいむ。」 「あいむ?あいむちゃんか。カワイイねー。」 真智留のテンションがあがっていた。 「あいむちゃん。ピーナッツだよー。」 あいむの口に、軽くピーナッツを当てた。 パクッ あいむがそれを食べた。 「あはは。かわいいーー♪」 「ほら。」 弥一がコーヒーを持ってきた。 「真智留がテンションあがってカマ化してる。」 聖吉はもう興味がなさそうに、テレビのリモコンをいじっていた。 「おい真智留。食べさせすぎるなよ。」 「だって、この前行った動物園のアルパカみたいで可愛いんだもん。」 「…。」 突っ込みどころが沢山あるが、あえて言わないでおこう。
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