悪魔率30%

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「ずっとこのままにしておくのか?」 聖吉が画面を見ながら言った。 「…宛があったら返すつもりではいる。」 「どうする?警察から捜索願が出てたら。」 「…それは。」 「お前のやってる事は「誘拐」だ。しゃべる事も見ることも出来ないこの子が保護された時、お前は刑務所だろうな。」 「じゃあ、どうするんだよ?道に置き去りにしていけって言うのか?」 「それが一番の対策だと思うけどな。」 「出来るか!こんな寒い中放置するなんて悪魔のする事だ。」 「…だからお前は甘いんだ。」 「あ?」 「悪魔になれないなら会社辞めろ。目障りだ。」 「だとコラ!!!」 ガシャン!! 「!?」 真智留が2人に目をやった。 弥一は、聖吉の胸倉を掴んでいた。 「もういっぺん言ってみろ!!!」 「お前みたいなのがいるから立て続けに捕まっちまう。お前に、あの会社にいる資格はない。」 「うるせー!!お前に何がわかんだよ!!」 ガッ!! 弥一が聖吉の頬を殴った。 一瞬よろめいたが、すかさず聖吉が拳を弥一に向けた。 「なにすんだゴラァ!!!」 ガッ! とうとう殴り合いが始まってしまった。
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