佐川さん家の美人妻

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■■■ ■ブラック企業本社 「え?私が?」 「はい。お願いします。」 「…。」 この会社を仕切る社長(ボスの愛人)があいむをジロジロ見る。 「生気のない子だね。これどうしたの?」 「保護したんです。」 「保護ね…。」 「お願いですから、一緒に服と下着を選んでやってくれませんか。」 「うーん…。まあ、いいわ。私暇だし。」 「ありがとうございます。」 弥一が頭を下げた。 「しかし、何なのこの格好。斬新なワンピースと、バランスの悪いジャケットは。」 「すいません…。」 「これじゃあ一緒に歩きたくもないわ。」 バサ 「これ着て。」 ジャケットを脱がせて、毛皮のコートをあいむに着させた。 「これでOK!ワンピースが見えなくなった!」 「わざわざすいません。」 「で?予算は?」 「3万弱です。」 「はあ!?」 社長が鼻をピクピクさせながら言った。 「そんなんでコーデが出来ると思ってるの?」 「出来るとおもってこの予算です。」 「もういいわ。私が完璧なコーディネートをしてあげるわ!」 グイ! あいむの腕を引っ張って、社長は部屋を出て行った。 バタン 「…。」 3万を懐に戻した。 「良かったね。」 真智留がニコニコしていた。 「あの人、ケバいだけでいい人なんだな…。」
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