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既に開封していたパンを渡した。
「…。」
それを黙って食べ始めた。
「よいしょ。」
落ちたパンを拾った。
「あー…イチゴ牛乳うめぇ。」
パンを食べるあいむを見ながら、イチゴ牛乳で腹を満たそうとしていた。
ガチャ
「お。兄妹!」
「あ、安保さん。お帰りなさい。」
安保さんが、缶ビール片手にやってきた。
「ただいまー。」
「あ、今あいむどかします。」
「構わん構わん。」
そう言って、床に座った。
「酒臭いですね…。」
「…。」
あいむが鼻をつまんだ。
「ははは。臭いか?はぁ~。」
弥一に息を吹きかけた。
「くっさ!ちょっと安保さん!離れてくれませんか!」
「はははは…。」
酔いつぶれていた。
「あいむぅ…これやるよ。」
パサ
あいむの手に、何かをのせた。
「ティッシュ?」
「ポケットティッシュ。俺使わないからやるよ。」
「もらったんですか?」
「ああ。もらった。」
安保はまた、ビールを口に運んだ。
「そういや、妙な男2人が街を徘徊してたぜ。」
「え?」
「なんか、ここ最近見かける奴なんだけどなぁ…。」
バタ
「安保さん…。」
突然後ろに倒れ、そのまま道のど真ん中で寝てしまった。
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