あいむの父?

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■■■ 「お前さあ、どこから来たの?」 弥一が根本的な質問をしていた。 「…。」 カリカリ… ノートにミミズの走る字でなにかを書いた。 「つめ…たい場所?」 カリカリ… 「よくわからない…。」 字を読みとると、彼女は一度頷いた。 「お前いくつ?」 ゛わからない゛ と紙に書かれた。 「粗末な扱いを受けてきたわけだな。その背中の痣は誰にやられたんだ?」 カリカリ… ゛せわしてくれたひと゛ 「…やっぱ金持ちなのか?お前。」 「?」 頭を傾かせた。 「どうして外をうろついてたんだ?」 ゛あたたかいところへいきたかった゛ 「暖かい所?暖房すら無かったのか?」 ゛こころもからだもあたたかくなりたかった゛ 「ふぅーん…。じゃあ戻りたいとは思わないのか?」 ゛もどりたくない゛ 「そっか…。」 事態は深刻のようだ。 何があったかなんてそんなものはわからないが、彼女は居場所が欲しかったんだろう。 なんとなく境遇というか、居場所が欲しいって言うのは、俺も長年思ってきた事だ。 …しかし。 相手が金持ちだったら俺死亡じゃね? 今頃あいむを捜していて、俺と一緒にいるってバレたらいきなり射殺されるかもな…。
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