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「つうかさ、お前点字とかわかる?」
首を横に振った。
「字は書けるから、元々見えなかったってわけでもなさそうだな。」
「…。」
軽く首を縦に動かした。
「なんだか、聞かなきゃいけない事が沢山ありそうだな…。」
寒い北風に吹かれながら、二人はコンビニを目指して歩く。
♪ターララララーラー!
耳に残る着メロが流れた。
カチ
弥一が空いている右手で携帯を握った。
「真智留?」
メールは真智留からだった。
:真智留
:弥一!
【見て♪。この★ふわもこ生物★(*´p`)<トロケルゥ】
という本文が来た。
「…。」
生意気にも何か添付されている。
恐る恐る添付ファイルを開いた。
パッ
「あ、アルパカ?」
逆光によって黒ずむ白いアルパカが写っていた。
「…。」
この写真記念に生年月日も入っているが、何故か一年前の写真だ。
真智留の事を考えるだけで俺の脳細胞がどんどん死滅していく気がする。
【何がしたい?】
っと送った。
「…。」
隣で、あいむが不思議そうな顔をしている。
「なんでもないぜ。」
とりあえずこの面倒くさい絡みは、あいむに黙っておこう。
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