あいむの父?

9/12
前へ
/150ページ
次へ
「…。」 とにかく部屋に戻る事にした。 ガチャ 「こたつの電源つけて。ストーブもな。」 ピ パチ 電源を入れた。 手紙には宛先も何も書いてなかった。 ビリビリ… 弥一は立ったまま手紙を開けた。 「…なんだこれ。」 それは、パソコンで打たれた無機質な手紙だった。 「…。」 内容は、以下の通り。 あいむを返して下さい。とても大事な子なんです。 お金ならあなたが望むくらいに沢山あげます。 お願いします。返して下さい。 と書かれていた。 「あいむ。もうもどりたくないんだよな?」 「…。」 静かに頷いた。 …金で解決しようとしてる辺り、向こうも汚れている奴らか? ゴソ こたつが暖まってきた。 これは、あいむに打ち明けるべきか? 「…。」 …まだいいか。 弥一はテレビをつけた。 「そういや…何で泣いたんだ?」 弥一があいむの方を見た。 「おい…。」 横になって寝ていた。 「…寝るか。」 弥一もこたつに潜った。
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加