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「…。」
とにかく部屋に戻る事にした。
ガチャ
「こたつの電源つけて。ストーブもな。」
ピ
パチ
電源を入れた。
手紙には宛先も何も書いてなかった。
ビリビリ…
弥一は立ったまま手紙を開けた。
「…なんだこれ。」
それは、パソコンで打たれた無機質な手紙だった。
「…。」
内容は、以下の通り。
あいむを返して下さい。とても大事な子なんです。
お金ならあなたが望むくらいに沢山あげます。
お願いします。返して下さい。
と書かれていた。
「あいむ。もうもどりたくないんだよな?」
「…。」
静かに頷いた。
…金で解決しようとしてる辺り、向こうも汚れている奴らか?
ゴソ
こたつが暖まってきた。
これは、あいむに打ち明けるべきか?
「…。」
…まだいいか。
弥一はテレビをつけた。
「そういや…何で泣いたんだ?」
弥一があいむの方を見た。
「おい…。」
横になって寝ていた。
「…寝るか。」
弥一もこたつに潜った。
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