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一方、
男の名はアルエルゴ・V・アルケイン。
今はただのひょうきんな酒好きの農園主…
だが、蓋を開ければ、不死の身体をもつ暗黒騎士だ。
2人は80年前、マギア真皇国に滅ぼされた"ネクロス帝国"に仕えていた者同士なのだ。
「久しいじゃないか。」
「そうですね…しかし、貴女がネクロスを滅ぼした国に仕えるとは…なんとも不思議な話ですね。」
僕だって今は自由にやってますけどね、とアルケイン。
「結果的に仕えてやってるだけさ。俺は魔術の研究がしたいだけだ。」
「フフ…もしあの彼が生きていて聞いていたらショックだと思いますよ。でも、別に僕とフェルトさんが争う理由なんてないじゃないですか。」
「貴様がさっさとここを諦めればな。」
「やれやれ…。」
アルケインはお手上げといった風に手を広げた。
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