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「酷いなぁ、アルケイン様…私達ですよ。」
なべ達は順番になべをとっていく。
カポッ
カポッ
カポッ
なべからなべをとったら一体なんだというのか。
「……。」
なべから現れたのはなべ…ではなく、アルケインの身の回りの世話をする者達の顔だった。
「君達…。」
「もう、アルケイン様が1人で先に行ってしまわれるから、急いで追い掛けてきたんですよ!」
「アルケイン様、お守りします!」
「危ないですから、下がっていて下さい!」
やる気を見せる部下達。
しかし、色々終わったというか…まぁ、終わってなかったとしても…なんというか、なのではあるが。
だが、アルケインの顔には自然と笑みがこぼれていた。
まぁいくらチンチクリンな格好をしていたとしても、闘いに不慣れな彼らが身をはろうとしてくれているのは、素直に嬉しかったのだ。
「もう終わってますから大丈夫ですよ。…フフ、それよりここの片付けを手伝って下さい。」
「「「了解です!」」」
なべ達は元気よく返事をすると、ダッシュで片付けを始めた。
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