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ニーア・ミーアの一件以来、解放軍は一時の落ち着きを取り戻していた。
近隣でもこれといった問題も起こらず、兵士達が町へ買い出しに出る姿も見られた程だ。
「…平和だよな。」
大きな食料袋を抱えた兵士が、緩んだ表情で空を見上げ、息をついた。
「ああ…すっげえポカポカして暖かいし。」
もう1人の兵士も、同じく緩みきった顔で隣を歩く。
「…でもさ、こんな時だからこそ何か起こるんじゃ…。」
「…変なこと言うなよ。」
そんなことを言っているうちに食料庫へたどり着いた兵士達は、荷物を下ろすと、また一つ息をついた。
「…さて、今日も訓練行くか。」
「おう。」
鍵をかけたことを確認し、去っていく2人。
「・・・。」
しかし、その時、向かいの住宅の影から鋭い視線が注がれていた……兵士達がそれに気付くわけがなかった。
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