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さらに翌日
「……。」
今日のメニューは卵料理。その為には大量の卵を使用するのだが……何故か卵はパックごと忽然と消えていた。
流石に唖然とするおばちゃん。
「…どうかしたんですか??」
そこに、たまたま通りかかったアルケインが、ひょっこりと顔を出した。
「…ああ、アルケインさん。いやあね、実は今日のご飯に使おうと思ってた卵がどっか行っちゃってねぇ。」
おばちゃんは困ったように、食料庫を見渡した。
「どこかに行った…??盗まれたってことでしょうか??」
「いやあ、それは分からないんだけどねえ。もしかしたら兵士さんの不始末かもしれないし…。」
そういえば、今日も鍵がかかってなかったねぇ、とおばちゃん。
「ま、今日は兵士さん達にはちょっと我慢してもらうかねぇ。あ、将軍さん達の分は用意するから安心しとくれ。」
「はぁ…ありがとうございます。」
アルケインは腕一杯にワインを抱えながら、礼を言った。
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