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「消し炭になれ!」
先に動いたのは、少女だった。
幾多もの黒い炎を生み出し、アルケインに向かって放つ。
「フゥ…あまり女性と戦うのは気が進みませんが、仕方ないですね。」
アルケインは腰に据えた剣をスッと抜き、走り出した。
ドゥンッ
黒炎が当たる直前に素早く身をかわす。黒炎で焼かれた地面は真っ黒な炭となり、草一本残っていない。
「…あたったら痛そうですね。」
だが、2発目、3発目も同じく見切り、さらに距離を縮めていく。
「チッ。」
「今度は僕の番です。」
アルケインは少女に向かって素早く刃を振り下ろした。
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