プロローグ

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「宮川先生、藤本先生。」 藤本が宮川と並んで教室に向かおうとした時に後ろから声をかけられた。 二人が振り向くと、嶋田が腕を組んで立っていた。 表情から機嫌が悪いことが見てとれる。 「嶋田先生、何か?」 「何か?ではありませんよ。先程の会議での発言…ああいうのは困りますな。」 「はぁ…申し訳ありません。」 宮川は素直に謝った。 「あんたがそんな事を言うから、生徒が変に興味を持つんですよ。」 「え?また誰かが?」 宮川が顔を上げた。 「2年C組の高岡友里ですよ!行方不明事件を追う!などと息巻いていました。」
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