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「僕の“チカラ”は……これです」
その言葉と共に、突如篠原の右手に剣が現れた。
「だあぁあぁっ!?あ、危ないだろ!」
銀色にきらめく長剣。
この剣には見覚えがある。
「この剣を右手に召喚する、それが僕の“チカラ”です」
「な、成る程」
篠原が剣を片手に、傾けたり軽く振ったりして俺の反応を伺ってくる。危ないことこの上ない。
「わ、わかったから振り回すのはやめろ!当たったらどうすんだ!」
パニック状態の俺とは対照的に、篠原は楽しげに笑うとその右手から長剣を消した。
「僕は召喚した物しか消せないんですよ?春斗さんの“チカラ”の方がずっと凄いです」
「そうなのか……?」
「だから、《SUN》に入って欲しいんです」
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