第2話 混乱への入り口

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「成る程ね……」 その怪しげな組織は、俺が欲しいわけだ。そして、さっきの公園での出来事みたいな事に参加しなきゃならないと。 ――――迷惑な話だ。 「悪いけど、断らせてもらう」 「……まぁ、そう言うとは予想してましたよ」 俺の言葉に篠原は動じることもなく、やれやれといった様子でため息をついた。 「確かに、あんな怪物と戦ったのはショッキングな出来事だったでしょうが……。まぁ、今日のところは帰らせてもらいますよ。明日またお会いしましょう」 そう、明日も学校だからまたコイツに会わなくてはならないのだ。 (ってか意外にあっさり諦めたな、もっと粘ってくるかと思ったんだが……) 少し寂しい気がしないでもない。 (うん?『今日のところは』?) 「おい、篠原……」 「じゃあ、さようなら!」 元気に別れの言葉を残した篠原は、驚くほどの速さで部屋を出て、数秒後にはお邪魔しましたという言葉が聞こえてきた。 「……逃げやがったな」 俺は一人愚痴をもらし、ベッドに倒れ込んだ。 その日、突然嵐のように俺の前に現れた謎の転校生篠原は、これまた嵐のように去っていってしまったのであった。
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