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???Side
「一体どういう事だ?」
ここは昼なお薄暗いニブの森。
チェスターの奴に言われて、森の奥に生えている薬草を採りに来た。
…人使いが荒いんだよな、あいつ。
俺一応ギルドでもトップクラスなんだけど。
まあ、あいつの頼みを断ると後が怖い。
モンスターもそうそう強い奴はこの森にはいないしな。
さっさと用事を済ませて帰ろうと、更に森の奥を目指していた時だった。
がさり。草むらを揺らす音。
森の奥に続く獣道に、一匹の獣が現れた。
そこにいたのは、形だけなら狼だった。
ただし普通の二倍はある体長と銀色の毛並み、青い目、そして額から生える二本の銀色の角。
「は?なんで…」
俺は一瞬目を疑った。
なんで、ランクSの魔物がいるんだよ!
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