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「きゃんわゆーい!何この子!ジンお前どこから攫ってきたの!?」
ばっ、と一瞬で別の人間の腕の中に移動した。
「人聞き悪い事言うなよチェスター。俺が幼児趣味の変態だと思われたらどうするんだ」
しかめ面で僕を抱っこしていた男の人が言った。
「んー、まあ僕には関係ないし。ジンがそういう趣味の持ち主だったとは知らなかったケド、友達はやめないでいてあげる。僕って心広いなー!」
ニコニコしながら僕を高い高いするみたいに抱き上げた。
さっきの男の人よりも少し背が低い、それでも今の僕なら見上げてしまうだろう人が僕に問い掛けた。
「僕はチェスター。そこにいるジンの友達だよ!君の名前は?教えてくれるかな?」
綺麗な赤毛をさらりと揺らして、チェスターさんが僕を見つめた。
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