sweet ×××

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店の戸締まりを終えると、もう夜の10時過ぎ。 ふう…とため息をつくと、外気の冷たさで息が白く染まって消えていく。 優太(息子で小学四年生になる)と香奈ちゃん(悟の娘で同じく小学生四年生)にはX'masプレゼントをもう用意してあるのだが、肝心の悟へのプレゼントをまだ決められずにいる健太郎は、頭を悩ませていた。 女の子にあげる物ならすぐに思い浮かぶのに(例えばネックレスや指輪や財布、バッグとか色々だ)、相手は年上の男性で… 腕時計とかにしても安い物はあげられないし、かといって高い物も自分の給料ではキツイ。 まして、指輪やネックレスはつけないし。 家族でご飯を食べに行くのもいいが、会計はいつも悟が払ってくれるし… 何か、ないだろうか…? 健太郎は帰路につくとマンションの扉を開ける前に隣りの部屋の扉の前に立つ。 合い鍵は持ってるし、いつだって来ていいって言ってたしこれまでもたまにそうしてきたけど、さすがに夜遅いし悟は帰ってきているかわからない。 とりあえず、帰宅して部屋に入ると優太の置き手紙。    
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