He makes a trip

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隣砂都市コボロナ 名前で分かるかもしれないが、砂漠の隣にある都市なのだが、近くにあるアサン谷という谷からの風によりそこまで暑くないのだ。 夜になっても昼間の熱が残るため寒くもない。 が、そんなことも街を出るまで。 街を出てからは砂漠特有の気候に苦しめられるだろう。 という胡散臭いオッサンの話を思い出しながら彼はすたすたと街を歩く。 この街には商業区、飲食区、ギルド区などと別れており、彼は今商業区からギルド区に向かっていた。 様々な店や屋台、露店が開いている。 飲食、飲酒屋や宿屋は客寄せをしているのが一般的だが、武器屋や金融屋が客寄せを積極的にしているのをみると違和感を感じざるをえない。 賑やかな商業区はイロイロなものが散らばっているが、ギルド区はモノが落ちていないどころかとても手入れが施されており、空気も違う。 張り詰めた空気とはまさにこのことだろう、と思いながら特別大きな建物に向かって歩いて行く。
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