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大きな建物に相応な大きさの扉を片手で押して開けると中に入る。
すると宮殿の中ような様式のオフィスなどが視界に入り込んで来る。
彼はそのまますぐそこにある受付に向かう。
そこには一人の受付嬢が座っていて笑顔で対応してくれた。
「おー、悪いけどこの間護衛の仕事の受け付けしたんだけどさ」
と仕事の依頼書のような紙と何かのカードを出して受付嬢に渡す。
それを確認する受付嬢。ちゃんと声にだして確認するのはマニュアル通りなのかどうか。
「えーと、内容はラハエヌ砂漠を横断する商業ギルド[ニュールグ]の護衛。
受注者は『ラストルーク・C・バレット』さんで宜しいですね?」
その言葉に頷くと笑いながら
「OKOK。
ちなみに戻って来ないから口座に振込みしといてくれ。
あと、呼ぶときは[ラスト]でいいから」
といいながら腰に巻いたポーチから財布を出して受注料を払う。
その額を確認して受付嬢は頷く。
「はい、確認しました。
それではお気をつけて、ラストさん」
「サンキューな」
そのまま背を向けてラストは出て行った。
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