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依頼は砂漠を横断する商業ギルドを護衛すること。
そのついでに砂漠の向こうの都市に向かうのがラストの目的だ。
とりあえず集合場所まで行かなくてはならない。
ラストが足早にギルド区から抜けた時だ。
ラストの前に三人ほどの男が立ち塞がった。
「おィおィ、なんの用だ?
俺ァ急いでンだぜ?」
ため息をつき、肩を竦めるラストだが相手は下を向いたまま何かを呟いており反応は無い。
体を見ると腕に不自然な痣が出来ているのを確認できた。
「チッ、薬に浸かっちまってる奴らか」
恐らくラストを殺してでも金めの物を奪って薬を買うつもりだろう。
「ハァ、しゃあねェな。
殺し殺されがこの世のなかだ。
恨むなよ?」
ラストはそういって背中のクレイモアを引き抜く。
鈍く光る刀身が殺気を撒き散らす。
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