2人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の名前は楠木 三太。
24歳で今だ夢を諦めきれずに今日も路上ライブを終えたとこだ。
今日のライブでは、珍しくサラリーマンが入れてくれた1250円を片手に前々から気になっていた【バーサンタ】に入って行くことにした。
カランカラン
女性『いらっしゃい』
バーのママらしき女性が無愛想に声をかけてきた。
三太
『一杯だけなんですけど、大丈夫ですか?』
ママ
『大丈夫よ。何にする?』
そういいながら女性はメニューを手渡してきた。
三太
『んじゃ生で!!』
そう言うと誰もいないのを確認して三太はおもむろにギターを取り出した。
ママ
『あら?お兄さん音楽やってるの?』
三太
『これでも一応プロの歌手目指してるんするよ。あ!!俺三太っていいます。プロになったら応援よろしくお願いします。あ、ちょっと引いてもいいですか?』
ママ
『あら頑張ってね。私はクリスって呼んでね。どーぞ。』
そう言いながらクリスは、生ビールとおとうしのカキピーを渡してきた。
三太
『あざすっ!』
そう言うと三太は生ビールを一気に飲み干した。
三太『やっぱライブの後のビールはうめぇな~!!』
そう言うと三太はギターをかかえ直して弾き始めた。
しばらく弾いていると少し離れた席に座っていた小太りで白く長い髭をたくわえハゲ散らかしたおじいさんが突然声をかけてきた。
次回に続く…
最初のコメントを投稿しよう!