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目の前の楽しい思い出が崩れ去っていく音が聞こえた。
「アンタみたいなお馬鹿さんの相手は疲れちゃったわ」
最後に愛先輩は俺の前に立って、
「金輪際私の彼氏面はしないでよね。迷惑だから」
そう言って男の人とマンションのエントランスに入ってしまった。
別に大丈夫、気にしないって思ってたけど。
実際はかなりキツかったみたいで、しばらくはクラスの女子はもちろん。
母さん共ろくに話せなかった。
一種の女性恐怖症になってしまったらしい。
けど、なんとか中学卒業までに女子と話せる様になって。
無事に高校入学。
けどあの件の影響で恋愛っていう行為にだけは受け入れられなくなってた。
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