トラウマと支える者

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【現在:喫茶店】 「‥‥‥ていう事があったんだよ」 「‥‥‥」 朝比奈はずっと黙って俺の話を聞いてくれた。 そして話し終わると、無言のまま立ち上がる。 「どうしたの?」 「‥‥‥教えろ」 「なにを?」 久しぶりに朝比奈の言葉を聞いたけど。 脈絡が無さすぎてなにがなんだか分からない。 「その女の住所を教えろ」 「教えてどうすんだよ」 朝比奈は一瞬考えてから、 「1発‥‥‥10発ぶん殴る」 なんで1発から10発に一気に増えたんだろう。 「そういう事だからさっさと教えろ」 「いやいや。いきなりぶん殴りに行くって聞いて教える訳無いじゃん」 「なんで?」 本当に不思議そうに首を傾げてる。 まぁ、もう先輩に関わりたくないってのもあるんだけど。 もう1つ理由があって、そっちの方が教えたくない理由かも。
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