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「それにしても、なんか周りからの視線がキツいな」
「‥‥‥そうだな」
大体の理由は分かってる。
怒りの視線は俺にだけ向けられてる。
嫉妬に狂った男子の視線。
まぁ、朝比奈みたいな美人と2人きりで笑ってたらな。
こうなるのは分かってたけど、
「騎菜。次はなにする?」
朝比奈は視線をキツいと感じても態度を変えない。
むしろ見せつけようとしてる様に感じる。
「取りあえず、2人でトランプは寂しい気持ちになるから止めよう」
「じゃあなにするんだよ」
学校の昼休みに出来るのは限られるからな。
「少し昼寝するか?」
「ダメ。そしたらオレつまらない」
そんな事を言われたら昼寝は却下だな。
「なら適当にダベっってるか」
こうして朝比奈と会話を始める。
この時、男子からの視線に混じって敵意ある女子の視線があったのに気づかなかった。
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