29512人が本棚に入れています
本棚に追加
/742ページ
でも今は朝比奈の表情に構ってる余裕が無い。
「な、なんで」
「えっ?」
「なんで私じゃないのよ!!」
近くにあった机を蹴飛ばしながら委員長が激昂する。
「私はこんなに騎菜君を想ってるのに」
そして俺の胸ぐらを掴みながら揺すってくる。
「いいから私を選ぶって言いなさい!言いなさいよ!」
「‥‥‥」
俺がなにも答えられずにいると、
「‥‥‥ふざけないで」
俺から腕を離して、
「ふざけんなよ!」
おもむろに近くにあった椅子を持ち上げてそれを朝比奈に対して振りかぶる。
「あ、朝比奈!」
気がつくと委員長から庇うように朝比奈を抱きしめていた。
そして、
「‥‥‥!?」
背中に走る重い衝撃。
最初のコメントを投稿しよう!