怒る女と笑う女

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「‥‥‥あはは」 委員長の笑い声よりなにより。 背中の痛みがキツい。 「なんでこんな女なんか庇うのよ!ねぇ、ねぇ!ねぇ!!」 続けざまに連続で背中に痛みが走る。 「騎菜君がいけないんだから。私の愛に応えてくれないから、せっかくお姉ちゃんと別れてチャンスだったのに‥‥‥それなのに、なんで‥‥‥だから騎菜君は死んじゃえばいいのよ」 「ぐはっ!」 今までで1番の衝撃が後頭部から背中に走る。 それよりも委員長の言った『お姉ちゃん』って言葉が気になる。 「これでいいの。これで永遠に騎菜君は私の物になるんだから」 委員長の泣いてる様な笑ってる様な声。 それとその周りから悲鳴な様な声も聞こえる。 でもあまりの痛さに周りに気を配る余裕が全くない。 でも前からする声だけには反応出来た。 「‥‥‥騎菜」 「ははは。怪我はないか?」 「‥‥‥うん」 取りあえず朝比奈に怪我がなくてひと安心だ。
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