29514人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前に怪我が無くてなによりだよ」
「それはお前がオレを守ってくれたから‥‥‥」
「‥‥‥別に守った訳じゃない、よ。気づいたら体が反応してただけ」
なんなんだろうな、自分でもなんであんなに早く朝比奈を庇う為に動けたか分かんないや。
「そ、そうだよ!オレなんかよりお前は大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫」
まだ朝比奈と会話出来てるし、会話出来てるって事は意識がしっかりしてるって証拠だから。
なんて思ってると、朝比奈が俺の体を気づかいながら俺から離れる。
「取りあえずあれだ。オレに傷を見せろ」
「まだ、まだ私の前でそんな恋人ごっこするんだ。もう許さない、許さないんだから!」
「お前いい加減にしろ!!」
背後で起こってる事だからなにがあったのか分かんない。
けど誰かが誰かを殴った音だけ耳に入ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!