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「…ケイ!ケイー!?」
「なーにー?」
小学生くらいの少年が、屋敷中ををきょろきょろと見渡しながらある名前を呼ぶ。
聴こえた返事。
2階か、と少年は声のした方へと駆け出す。
「どうしたのー?」
ミニカーで遊ぶ、少年よりもさらに幼い子供。
にこにこと、あどけない表情を少年に向ける。
…これが、悲劇の始まりとも知らずに。
「ケイ、いいものをあげる。
…おいしー…いジュースをね」
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