米軍空母艦隊の悲劇

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「第一攻撃隊敵艦「大和」攻撃中ニ、所属不明機ノ攻撃ヲ受ケル。敵戦闘機オヨソ500。全テノ機ガ我ラノスピードヲ遥ニ超エル。被害甚大。第二次攻撃の必要有リ」(日本語変換済み) これが偵察機から母艦へと送られた文章だった。ミッチャー中将は困惑した。日本にはもう航空機を運用する力は殆ど残っていない。だからカミカゼに走ったのだ。ではどこがやったんだ。 イタリアか ドイツか いったいどこなんだ? ミッチャー中将の苦悩の中急に艦内が騒がしくなる。 「なんだどうした!?」 「報告します。正体不明のアンノーンがこちらに接近してきます。」 「何?味方の帰還機では無いのか?」 「いえ、無電を打っても応答がありませし、接近速度が早すぎます。」 「早すぎる?どれほどと、いうんだ?」 「およそ五百海里程かと。」 「ごっ、五百海里だと!!!」 五百海里は時速に変換すると、約時速千キロ。つまりマッハ1であり。プロペラ機では不可能な速度。確実にジェット機である。アメリカでも開発中の物がなぜ? ドタバタカタガタバタン あわただしい音を立てて艦上員が飛び込んでくる。 「ほっ、報告!アンノーンの正体が判明しました。」
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