異世界の援軍

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その軍隊は怒りに満ちていた。海に落ち戦闘を放棄した人間に対して攻撃しているアメリカ軍にたいして。 戦闘機乗りは殺しを楽しんでいる。そして上は黙認している。その事実が彼らは許せなかった。 「司令、突入許可を…」 震えるこえで兵士が 「こんなこと許しておけません」 強く握られた手で操縦士が 「…司令………」 戦艦の艦長が 『出撃許可を!』 全ての兵士がとう 一人の青年に、モニターに映っている全ての視線が集中する。 皆の視線を受けゆっくりと立ち上がる。 だが 「報告!戦艦『輝城』と空母『星龍』及び隷属艦二十七隻が船団から離脱!南西に単十陣で光学迷彩範囲から離脱していきます!」 「『輝城』のモニターに繋げ…。」 ブンッ 中央モニターに中年の男が映る。 「宮部艦長…。まだ突入命令はだしていないが。」 「司令…。あなたは言いましたね。誰がために忠を尽くすのかと…。私は…守りたい者の為に忠を尽くす!! 私の首でこの何千人もの若い命が助かるなら……この首いくらでも差し出しましょう!!」 ブンッ 回線が切られ、モニターが沈む。 皆の視線が青年に集中する。
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