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敵攻撃機の上空に到達した制空隊四百機が、何も知らないアメリカ軍の攻撃機に高度7000から一気に襲いかかる。
攻撃に集中していたことと、日本海軍に護衛の戦闘機がいないことを知っていた米攻撃機は、完全に上空がおろそかになっており、制空隊の攻撃をまともにうけることになった。
十数機のドントレースが火だるまになって海面にぶつかる。
何者かの攻撃に米攻撃機も焦り、何とか振り切ろうとするが、マッハ2を誇る戦闘機「紅竜」の攻撃を精々五百キロの攻撃機が振り切れるはずもなく、三十ミリバルカンによって次々に叩き落とされる。
「クソ!!なんだこいつら!?全然振り切れねえ!!!!ギャアアアア!」
「はっ、早すぎる!うっ!うわあああああああっ!!!」
「チクショウ!!!!エンジンがーー!エリーーー!!」
「このクソが!!護衛の戦闘機はなにしてやがる!」
航空機の護衛としてきていた、この時代では高性能戦闘機ヘルキャットもマッハ2の紅竜に勝てるはずもなく、自分を守るだけで精一杯であり、それでもバルカン砲や対空ミサイルで矢継ぎ早に落とされる。
狩る側だった米軍の優位は、一瞬で崩れ攻撃隊二百機は瞬く間に全滅しようとしていた。
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