音楽室

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「一人確保してきたよっ!!ジャジャーンっ!!男の子!!」 と息を切らしている俺を音楽室へ押し込んだ。 室内を見るとやはり女だらけと思ったがチラホラ男子が居た。 少しだけ安心。 「あ~、可愛い子だねぇ。経験者かなぁ?」 可愛らしい女の子が俺を見ている。 何?吹奏楽部の女子って皆可愛いの? めっちゃ水準高いんだが。 「えーと、取り敢えず君。自己紹介してっ。」 「あ、はい。えっと……加藤颯太です。楽器は全く経験した事ありません。」 突然の質問に戸惑いつつも俺は自己紹介をした。 「じゃあ私達も自己紹介するね。私は3年の伊東祥子(イトウ ショウコ)。一応部長やってます。パートはアルトサックス。」 さっき俺を引っ張っていった黒髪美少女は部長だったらしい。 まぁ納得出来る。 あんな強引な性格じゃあな。 「じゃあ次、副部長の二人、よろしく。」 そう部長が言うと、立ち上がった二人の女の子。 1人はさっき俺を見ていた女の子だった。 「えっとぉ~、みのりはぁ祥子と同じ3年のぉ青柳みのり(アオヤギ ミノリ)でぇ~す。パートはぁフルートだよぉ。」 すごくゆっくりに喋る青柳先輩。 とても先輩とは思えない程子供っぽい。 「2年の白石菜月(シライシ ナツキ)です。パートはパーカッション。よろしく。」 白石先輩は掴み所が無さそう。 クールタイプだな。 「そしたら残りの部員も自己紹介してくれるかな?じゃあフルートパートから。」 その伊東先輩の言葉でまた自己紹介が始まった。
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