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「次っ私ね!!祥子先輩と同じアルトサックスの2年生、永山めぐみ(ナガヤマ メグミ)だよ。めぐ先輩って呼んで。」
松浦先輩みたいに元気良く挨拶してくれた永山先輩はカッコいい系の、そう葉山先輩みたいなオーラがあるんだけど、葉山先輩とはどこか違う。
まだ永山先輩の方が女の子らしい。
「テナーサックスで2年生の桐山奏恵(キリヤマ カナエ)です。仲良くしてね。」
桐山先輩は凄く真面目そうで眼鏡をかけている。
優等生なんだろう。
この中では珍しくブレザーをちゃんと着用していてブラウスのボタンも全部している。
「バリトンサックスの高畑しおり(タカハタ シオリ)……です……。2年生、です……。」
ペコッと頭を下げて挨拶した高畑先輩は顔を真っ赤に染めていた。
「高畑先輩……大丈夫ですか?」
俺がそう彼女に問いかけると彼女はビクッと驚いた様に伊東先輩の後ろに隠れてしまった。
「ごめんねぇ。この子人見知り凄いんだ。」
はぁ、とそう答えてまた高畑先輩に視線を移す。
ビクビクと震えていた。
可哀想だからこれ以上話すのは止めておこう。
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