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「たーまっきちゃん、おはよー!」  朝から見たくない顔が目の前に現れた。谷木健斗だ。ニコニコ笑顔で、靴を履き替えている私に挨拶をしてきた。  私はというと、思いっ切り無視してやった。 「昨日いきなり帰っちゃったけど、どしたの?」  そんな私に、お構いなしにニコニコ笑顔を崩さず話しかけてくる谷木健斗。  昨日――彩と仲良くなるために協力して欲しいと言われ、物凄く嫌な気持ちになった私は無言でその場を立ち去った。 「ちょっと用事思い出してね。ごめんね谷木くん」 「そっかー」  全く疑いを持たないんだね、この人。まあいいけど。
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