リリス

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神は御自身に象って人を創造された。 神に象って創造された。 男と女に象って創造された。 あのお方が次の妻を御自身の肋骨から誕生させる前の出来事。 私は夜の女神。 子を成す存在。 だが、私は支配される事を拒んだ。 私は「下に横たわりたくない」と言い、それに対して、あのお方は「私は君の下になりたくない、上位にしかいたくない。君は下位にしかいてはならないが、私は君より上位にいるべきだ。」と言った。 私は神の名を口にして、空を飛び、エデンの園を去り、紅海沿岸に住みついた。 私は あのお方を捨てて去って行ったのだ。 私は夜に支配される事を拒んだ。 あのお方は夜に私を支配する事を望んだ。 ただ それだけの事。 私達は唯一の番、決してあのお方を愛していない訳じゃない。 寧ろ愛しい・・・ あのお方が下になる事でも満足していたら あのお方は自慰で子を成す事などしなかった筈だ。 だが 私達は全ての始まり。 当然、男尊女卑の始まりでもある。 私は 本当は 上も下も無い、対等になりたかっただけかも知れかった。
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