僕とペットと突然の雨

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「別に…ここに居ようが、俺がキミの飼い主だろうが構わないけど 俺だってそれなりの男だよ? 万が一ってことあっても、キミはなんとも思わない?」 顔を埋めたまま彼女は頷く。 …捨てられんのもなれてんなら、そっちも平気か… 「…なら、キミの名前決めようか」 そういう俺に顔をあげ 「…ここに…居ていい…の?」 「いいよ」 彼女の隣に座り、名前を考える。 好きな色 好きな物 とにかく好きなのから選んだ… 美佳 蜜柑が一番好きとは言ったけど、カタカナで呼ぶのもなんだしと美佳で。 「呼び捨てがいい?」 「…そっちがいい」 「じゃ、決定 キミのことこれから美佳」 「うんっ」 と、最高の笑顔で。 …結構、笑顔…可愛いじゃん。 →
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