プロローグという名の姉晒し

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偏差値教育の受け皿高校に入ったねーちゃんに、熱心に声をかけ続ける高校は少なくなかったが、ワケの分からん正義スピリッツ発動ねーちゃんは、それを全て断り、残念高校改革に尽力し始める。 不良わんさかわんさか受け皿高校。鑑別所で「お前どこ高?」「マジ!? お前もあそこ?」「話聞いてたが俺もなんだけど!」と、在籍してた高校で友達作れちゃうくらいの残念高校をねーちゃんはその正義スピリッツとずば抜けた運動神経で勧善懲悪しまくり、1週間でそこのボスに。そして不良に揉まれ、性根ズタボロ教師群を一喝。生徒のきらびやかな髪が全て黒に支配され、マンガを腹一杯抱えたロッカーは、参考書を腹一杯抱えるようになり、わずか2週間で改革を果たした。 ねーちゃんの尽力により、その高校の偏差値は15も上がり、現在も記録を上書き中らしい。しかし、その高校で生徒、教師からも神と崇められたねーちゃんの髪は赤く、偏差値は測定不能だった(どういう意味で測定不能かはお察しください)。 ねーちゃんは黙ってれば最高の女だ。つまりルックスはそりゃあもうだ。今までのイメージを捨てて、外見のみをつらつらと述べるとする。背はスラリと高く細身。お胸は普通よりちょい大きめCなの? Dなの? なカップ。尻には興味無いんで想像してくれって感じだが、ここまでの流れで尻だけは欠陥なわけはないので安心してもらいたい。顔は甘ったるい、ほえほえした雰囲気とは真反対のセクシー美人。目は流れるような鋭さで、唇とともになんかエロい。各種パーツも決まりまくりなのだが、笑うとほえほえし出すその顔は、ぱないの一言。そしてトレードマークみたいなものなのか知らないが、おそらく戦隊物リーダーを意識した赤い長い髪が似合う似合う目立つ目立つ。 その恵まれちゃった容姿で中学時代に一目惚れを続出させたが、言動と腕っぷしのヤバさでマイナスポイントを叩き出し、近付く者はいなくなる。 残念な高校入学初期は、欲望に正直な方々が囲んで攻略しようとしたが、残念バッドエンド。ボロボロになって帰って来たねーちゃんから事情を聞き、見に行ったところ屍の山に遭遇。俺は不良から財布を抜き取ろうとしたところをねーちゃんに殴られ、意識を失った。 ねーちゃんは身持ちが無駄に堅い。良いことだけど、キス魔なので俺は頭が混乱した。
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