王国と皇国

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今日も家来が一人、また一人とルイジアナ城王の間に入って行く―他の兵士が監視していたダナギアスの様子を事細かく国王夫妻に報告する―様子をぼんやりと自分の部屋から眺めていたミラーノは、最近城の中にものものしさが見えるようになったと感じていた。 扉を閉め、改めて自分の部屋を振り返ると、ふかふかした大きなベッドで、幼なじみのバトンルージュの皇子、フランツが静かな寝息をたてているのが見えた。
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