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「ゲホッ…マズイ、あの金棒、あと2、3発喰らったら…」
『ワシの金棒の一撃は、まともに喰らえばただではすまんぞ…例え猫童でも!!』
「そりゃそうだろうな…あの大通ボコボコにしやがるし、線路の高架落としたのもこいつしかいない…」
『お前も、この商店街と共にこの金棒の餌食になれぃ!!』
渾身の一撃が商店街一帯を大きく揺らす。
小さめの地震に匹敵する程の揺れが、地を割り、店々を崩した。
一瞬にして、商店街は瓦礫の山と化した。
「畜生、やりやがった!!剛、ごめん…」
『目的は果たした、ワシは帰るぞ…ワハハハハ!!ワシに楯突こうなど10年早いわい!!出直してこい!!』
ドールは瓦礫の山から去っていった。
恭介も変身を解いた。
暫くして、逃げた剛が戻ってきた。
「商店街が…崩れとる…!!おい、古谷!?大丈夫か!?何でこないな所にいるんや!?」
「…この商店街に買い物に来たら、あの怪物に襲われてさ…」
自分がテイルだということを知られないように恭介は嘘をついた。
「ヤバイ怪我はしてへんみたいやな、ホンマに良かった」
「剛、この商店街で何してたんだ?買い物か?」
「いや、俺の親父が八百屋やってるんや。それで、その手伝い。したら、怪物に商店街丸ごと潰されたっちゅうこっちゃ」
「そっか…あ、もう大丈夫、俺行かなきゃいけないとこがあるんだ!じゃな、剛!!」
「おぅ…じゃな!!」
剛と別れ、恭介はあるところに向かった。
頭に浮かんだ1つの仮説を、確かめるために…
-To be continued-
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