第48話 FAIRYTALE/オトギバナシは伝説へ

10/10
164人が本棚に入れています
本棚に追加
/495ページ
「古谷くん、やっぱり戻ってこないね……」 「……恭ちゃん、もう戻ってこないつもりなんじゃないかな」 「え……!」 「せやなぁ、おそらく」 「そんな……」 修学旅行の回復休日。 4人は、ハンバーガーショップで昼食をとっていた。 「想像でしかないけど……何か俺達に会えない理由があるんだよ、きっと」 「ったく、水臭いやつやな……」 「恭ちゃん、結構抱えこむ癖があるからね」 「けど、きっと……全部終わったときに、帰ってくるよ」 「そう……だね」 「長かったな、あいつが来てからいろいろあった」 「あぁ、俺が愛と付き合えるきっかけになったのはドールなんだよなぁ」 「あのときは<シンデレラ>にやられて死んじゃうんじゃないかって……本当に心配したんだからね?」 「ああ、ありがとう」 「私がまさか<赤い靴>のドールと共鳴するなんて……」 「大変だったね、あの時は……」 「俺は商店街が<鬼>に襲われた時は覚悟したで」 「そんなこともあったな、確か新幹線の高架が襲われてさ」 「うんうん」 「<オオカミ>に襲われた時、古谷くんわたしのこと助けてくれたっけ……なつかしいなあ」 「……翔太」 「<ピノキオ>に殺されただなんて、ね……」 「でも、私たちずっと友達だから――」 「せやな」 雲が晴れ、日差しが見えてきた。 「よし、俺は部活行ってくるわ」 「今日は楽しかった、ありがとう!」 「お二人さんもお幸せに!」 「綾!……そうする」 「ははは、じゃあな!」 「うん、ばいばい!頑張って!」 今日の集まりはここで解散となった。 剛は部活へ、錬二と愛はデートへ。そして、綾は明るくなった空を見上げた。 「わたし、古谷くんのこと……ずっと待ってるから――」 そして、時は流れる。 -To be continued to the final episode-
/495ページ

最初のコメントを投稿しよう!