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カズミさんは、女子高生のようないわゆる「びびり染め」の髪色で、毛先が重めのミディアムだった。
化粧っ気もあまりなく、一重の目は若干味気ないイメージで、声も柔らかいが魅力的ではなかった。
私は内心がっかりした。出会いといっても、所詮はこのざまなのだ。
男性に相手にされず女性に走ったり、女性らしくいたくないからと身綺麗にするこまやかさを捨てていたり、そんな女性の方が多い。
美人のレズビアンやバイ・セクシャルなんて、金沢リサくらいのものだろう。
私は内心がっかりしていた。カズミさんは、そんな今まで会った女性の中でも一二を争うほどに冴えなかったのだ。
「カズミさんは、何のお仕事されてるんですか」
「旅行会社に勤務してるの。
裕紀ちゃんはもしかして、葉山女子学園高校?」
「はい」
私は驚いて頷く。
「びっくりした。私の母校だ」
「そうなんですか!
奇遇ですね」
私はにこにこする。
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